こんにちは!You@StoryGateです🌸
今日は悪役令嬢ジャンルに興味のある皆さんに朗報です。
アニメ化が決定した2作品、今のうちに読んでおかないと絶対後悔します。アニメ化ニュースが流れた瞬間から注目度爆上がりして、品薄になったり電子書籍のセールが終わったりするんですよね…。
今回紹介するのは、どちらも「悪役令嬢もの」だけど全く違うアプローチで差別化に成功した2作品。『はめふら』的な破滅回避パターンは卒業して、もっと複雑な作品を求めてる人にはドンピシャなはず。
『悪役令嬢の中の人』二重意識×復讐劇
アニメ化企画始動!2025年5月発表のホットな作品
2025年5月30日、奇しくもコミカライズ最終回と同日にアニメ化企画始動が発表されました。まだ「企画進行中」段階なので制作会社やキャストは未発表ですが、プロトタイプビジュアルは公開済み。
放送時期は未定ですが、だからこそ今がチャンス!累計300万部突破、次にくるマンガ大賞2023年9位、WEB漫画総選挙5位、AnimeJapan 2025「アニメ化して欲しいマンガ」8位という実績を考えると、制作陣も本気度高めのプロジェクトになるはず。
【基本情報】
- 原作者:まきぶろ
- イラスト:紫真依
- 出版社:一迅社ノベルス(原作)、comic LAKE(コミカライズ)
- 巻数:原作全3巻、コミカライズ全6巻完結
- ジャンル:復讐、ダークファンタジー、悪役令嬢
- シリーズ累計:300万部突破
【あらすじ】
舞台は乙女ゲームの世界。悪役令嬢レミリア・エルランジェの身体には、実は二つの意識が共存していた。一つは日本から転生してきた優しい少女エミ、もう一つは本来の悪役令嬢レミリアの人格。
エミは「破滅を回避しよう」と努力していたが、嘘つきヒロイン「ピナ」の策略により無実の罪で断罪されてしまう。婚約者である王太子にも見捨てられ、すべてを奪われたエミ。
その瞬間、長く眠っていた本来のレミリアの人格が目覚める。
「私の大切なエミを傷つけた者たちを、絶対に許さない」
レミリアはエミを陥れたピナと、彼女に加担したすべての人間への復讐を誓う。冷酷な頭脳と計算し尽くされた策略で、一人また一人と真実を暴き、追い詰めていく。これは、本物の悪役令嬢による壮絶な復讐劇――。
この作品の革新性:これまでの悪役令嬢ものへの”アンチテーゼ”
一般的な悪役令嬢もの:「転生したら悪役令嬢だった→破滅回避しよう」
この作品:「一つの身体に二つの意識が共存→本来の悪役令嬢が復讐開始」
典型的な「破滅回避しよう」パターンかと思いきや、主人公が断罪された後に主導権が入れ替わるという衝撃の展開。一つの身体にエミとレミリア、二つの意識が共存してる設定は、悪役令嬢ものでは相当珍しいアプローチです。
ここが神ポイント!
1. 「改心しない悪役令嬢」という革命
多くの悪役令嬢作品って、最終的に主人公が改心したり成長したりするじゃないですか。でもレミリアは最後まで悪役令嬢として一貫してるんですよ。
エミを陥れたピナへの復讐、周囲を巻き込んだ計算し尽くされた策略、心理戦の連続。読者がスカッとする逆転劇なんですけど、同時に「復讐の正当性」っていう道徳的に複雑なテーマも扱ってる。
このジャンル読み慣れてる人ほど「おっ、これは一味違うぞ」ってなるはず。
2. 二重意識という心理学的複雑さ
優しい転生者エミと冷酷な本来のレミリア。2つの人格が協力しながら復讐を進める展開は、「転生もの」への根本的な問題提起にもなってます。
「元の人格はどうなるの?」って疑問、転生ものでは割とスルーされがちじゃないですか。この作品はそこを正面から扱ってるのが面白い。
3. 作者まきぶろの戦略的な作品設計
作者のまきぶろさん、他にも『無自覚な天才少女は気付かない』(全5巻、アーススター)とか『光の神子は自由に生きる』(BL作品、徳間書店)とか書いてる人で、ジャンル横断的に定型を崩すのが得意な作家さんなんですよね。
悪役令嬢というジャンルに対して、意図的にメタ批評としての構造を持ち込んでる感じがします。
【実際に読んでみた感想】計算し尽くされた復讐劇が最高すぎる
正直言って、ピナとの直接対決シーンは震えました。
何がすごいって、レミリアがすべて計算済みなんですよ。嘘を見抜く能力を持つキャラが真実を暴くことも、正義感の強いキャラがわざと隠された証拠を見つけて暴露することも、全部レミリアのシナリオ通り。もうね、読んでて「うおおおお!!」ってなりました。
ピナがクソすぎるから、この復讐シーンがほんっとうに胸スカなんですよね。
そして何より、レミリアのキャラクター造形が素晴らしい。頭が良くて計算高くて冷酷…一見すると完全な悪役なんですけど、彼女がここまでするのは**「エミが世界で一番大事」**だから。エミを傷つけた奴らを絶対に許さない、っていう強い想いがすべての原動力になってるんです。
やってることは悪役かもしれないけど、大切な人を守るための行動だと思うと、めちゃくちゃ応援したくなっちゃうんですよね。
市場での評価も高い
Amazon Japanでの評価はライトノベル4.6-4.8/5、漫画4.9/5と極めて高水準。レビュー数も1,221件〜7,305件と、同ジャンルの中でも際立ってます。
読者コメントで多いのが「従来の悪役令嬢物への反論になってる」「復讐の爽快感」「道徳的な複雑さが面白い」あたり。このジャンル読み慣れてる人ほど評価高い印象ですね。
気になってたけどまだ読んでないって人!是非読んでー!!
『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』男性視点×観察記録
2026年放送決定!制作体制も発表済み
『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』は2026年放送決定で、ティザービジュアルも公開済み。制作体制も明らかになってます。
- 制作:葦プロダクション(『マクロス7』『F-ZERO GP LEGEND』などの実績)
- 監督:山元隼一
- キャラクターデザイン:松元美季
- シリーズ構成:井上亜樹子
監督の山元隼一さんは「キャラクターの豊かな表情変化を映像化したい」とコメントしてて、原作の魅力であるバーティアの表情の変化とセシルの観察眼を重視したアプローチになりそう。
【基本情報】
- 原作者:しき
- イラスト:鈴ノ助
- 出版社:レジーナブックス/アルファポリス きずな文庫
- 巻数:原作全2巻完結、コミカライズ全6巻(+番外編)完結
- ジャンル:ラブコメ、ほのぼの、悪役令嬢
- シリーズ累計:245万部突破
- 受賞歴:AlphaPolisの第9回ファンタジー小説大賞特別賞、NTTソルマーレ・デジタルコミック大賞2021年異世界コミック賞
【あらすじ】
ある日突然、前世の記憶を取り戻した宰相令嬢バーティア。彼女は気づいてしまった――ここは前世で遊んだ乙女ゲームの世界で、自分はゲーム後半で断罪される悪役令嬢だということに。
「このままでは婚約破棄エンド一直線!」
バーティアは婚約者である完璧王太子セシルとの婚約を解消すべく、あの手この手で「立派な悪役令嬢」を演じようとする。しかし、元々優しい性格のバーティアは悪役令嬢になりきれず、すべての「悪事」は空回り。結果的に周りを和ませ、セシルからの好感度は逆に爆上がりしていく。
一方、セシルは「遺伝性感情鈍麻症候群」という特殊な体質で、他人に興味を持つことがなかった。しかし、バーティアの不思議な言動と一生懸命な姿に初めて「興味」という感情を抱き、彼女を観察することが日課になっていく。
天然すぎるバーティアと、それを冷静に観察するセシル。二人の微笑ましくもすれ違いだらけの日常が始まる――。
この作品の独自性:悪役令嬢ジャンルでは珍しい「男性主人公の観察者視点」
バーティア:前世の記憶を持つ宰相の娘。乙女ゲームの悪役令嬢だと思い込み、婚約破棄を目指して奮闘中。
セシル王太子:完璧すぎる王太子で、バーティアの婚約者。遺伝性感情鈍麻症候群を持つが、バーティアには興味津々。
この作品の最大の特徴は、セシル王子の視点から描かれてること。悪役令嬢ジャンルで男性主人公アプローチって、かなりレアなんですよ。
しかもセシルは「遺伝性感情鈍麻症候群」っていう設定があって、通常の恋愛感情とは違う「観察対象としての興味」が動機になってる。この心理学的設定が秀逸。
ここが萌えポイント!
1. バーティアの「悪役令嬢になりきれない善良さ」
あの手この手を尽くして悪事をなそうとするんですけど、天然な性格と優しさから全部空回り。「悪いことしよう」→結果的に良いことになってしまうギャップが面白い。
意図と結果の乖離による笑い、これがこの作品の最大の魅力です。
2. 「観察記録」という体裁の面白さ
セシルの視点から描かれることで、読者も同じ視点でバーティアの行動を分析する楽しみがあるんですよね。完璧王太子が婚約者に振り回される構図、冷静なツッコミと愛情が入り混じった内心描写。
作者しきさんはAlphaPolisの第9回ファンタジー小説大賞特別賞受賞してる実力派で、この「観察記録」スタイルをうまく使いこなしてます。
3. ほのぼのラブコメとしての完成度
重いシリアス展開なし、読んでいて癒される日常系、二人の距離が少しずつ縮まる展開にニヤニヤが止まらない。コメディとしてかなり完成度高いです。
【実際に読んでみた感想】バーティアが可愛すぎて笑いが止まらない
この作品、マジで笑えます。
特に好きなのが、最初にセシルと会ったときのエピソード。バーティアがちょっと太ってることを暗に指摘されて、それに気づいてからセシルに会わずにダイエットを頑張るシーン。悪役令嬢目指してるのに、婚約者の一言で健気に努力しちゃうっていうギャップがもう…可愛すぎる。
そして個人的に一番笑ったのが「子供ができてしまいましたの!!」事件w
バーティアの行動で未来が変わって弟ができるんですけど、それにビックリしたバーティアが、セシルが入学した学園に押しかけて周りのみんなの前で叫ぶんですよ。もちろん周囲は大誤解。このシーンは声出して笑いました。
セシルの観察記録パートも見逃せません。完璧すぎる王太子が、バーティアといることでいろんな感情を知って成長していくんです。バーティアが話す内容を超頭脳で理解して、先回りしてドンドン解決していくところも見所。
商業的成功と国際展開
シリーズ累計245万部突破(2.45万部ではなく245万部です!)、NTTソルマーレ・デジタルコミック大賞2021年異世界コミック賞受賞。
さらに英語ライセンス(Hanashi Media)も獲得してて、国際展開も視野に入ってます。アニメ化での海外配信も期待できそう。
続編も充実!長く楽しめる
なんとこちら、結婚後の二人が読める続編があるんですー!
結婚後の夫婦生活まで描かれているので、ずっと二人を見守っていけるのが嬉しいですね!
どちらを先に読むべき?タイプ別おすすめ
シリアス×復讐劇×道徳的複雑さが好きなら → 『悪役令嬢の中の人』
- スカッとする逆転劇
- 計算された復讐シナリオ
- 「転生もの」への問題提起
- 二重意識という心理学的複雑さ
- 少し重めの展開もOKな人向け
ほのぼの×ラブコメ×観察者視点が好きなら → 『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』
- 癒し系の日常描写
- ギャップ萌え満載
- 心温まる関係性重視
- 男性視点という新鮮さ
- コメディとしての完成度
悪役令嬢ジャンル論として見ると
両作品とも「第二世代悪役令嬢」とでも呼ぶべき進化を示してます。初期の『はめふら』的な破滅回避から、より複雑な心理描写と社会批評を含む成熟した作品群への移行期。
特に『悪役令嬢の中の人』の二重意識設定は、「転生もの」への根本的な問題提起を含んでて、ジャンル論としても重要な作品になってます。
まとめ:アニメ化前の今がチャンス!
どちらも間違いなく面白い作品ですが、アニメ化が近づくにつれて原作の入手が困難になる可能性があります。特に限定版や特装版は完売しやすいので、気になったら早めに確保しておくのが吉。
両作品ともAmazon Kindle、BOOK☆WALKER、楽天Kobo等の主要プラットフォームで配信中。デジタル特典付きの特装版もあるので、チェックしてみてください。
アニメを見てから「原作も読みたい!」と思っても、その時にはセールが終わってることも…。今のうちに読んでおけば、アニメ放送時に「ここのシーン、原作だともっと詳しく描かれてるんだよね〜」なんて先読み勢として楽しめちゃいます!
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どちらの作品も、悪役令嬢ジャンルの新境地を開拓した傑作です。アニメ化で更に注目が集まる前に、ぜひ原作の魅力を堪能してくださいね!
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