こんにちは!You@StoryGateです🌸
久しぶりに『あせとせっけん』を読み返してみたんですけど…これ、やっぱり名作でした😭
作品情報
- タイトル: あせとせっけん
- 作者: 山田金鉄
- 出版社: 講談社
- 掲載誌: 週刊Dモーニング → モーニング
- 連載期間: 2018年6月〜2021年(完結)
- 巻数: 全11巻(完結済み)
- 受賞歴: 2019年「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」第2位
- 実写化: 2022年2月〜4月 毎日放送「ドラマ特区」にてドラマ化
あらすじ
女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて…。
ドラマ化でも話題になったこの作品、「匂いフェチの恋愛漫画でしょ?」って思ってる人もいるかもしれないけど、全然違うんです。これはお互いを通して成長していく、最高に美しい恋愛成長物語なんですよ。
表面的には「汗×香水」、実際は深すぎる人間ドラマ
初めて読んだ時は「珍しい設定だな〜」くらいに思ってたんですけど、読み返してみると気づくんです。この作品の本質は、トラウマを抱えた二人が、お互いを受け入れることで自分自身も受け入れられるようになる物語だったんだって。
麻子の成長が親目線になるほど感動的
主人公の麻子は、幼い頃のいじめがきっかけで多汗症のコンプレックスがめちゃくちゃ激しいんです。出勤後、お昼休み、汗をかいたと思ったらとにかくケアしてるくらい気にしてる。
それが原因で人間関係も上手く築けず、友達もほとんどいない。「わたしなんかが…」っていう気持ちがあるから、他人と関わるのが怖いんですよね。
でも香太郎が、麻子のコンプレックスをポジティブに変換して受け止めてくれることで、麻子自身もとらわれなくなっていく。同僚を初めとして友人と言える関係性を築けるようになって、更に「他人といることが想像できなかった麻子」が、少しずつ香太郎に心を開いて同棲→結婚まで行くのが…
もう親目線になっちゃうんですよ😭
「麻子ちゃん、こんなに成長して…」って思いながら読んでました。
香太郎の「初めて追いかける恋」が尊すぎる
一方の香太郎も、表面的にはシゴデキのモテ男なんですけど、彼は彼なりにコンプレックスがあるんです。
今まで恋愛は「追いかけられるもの」であって、追いかける情熱を感じたことがない。そして、母親が失明していることを、将来を共にする相手にどう受け止められるのかをすごく気にしてる(社内で付き合った子が「重いよね〜」って言ってたのを聞いちゃったため)。
でも嗅覚っていう香太郎の最も大事な部分で麻子に本能的に惹かれていって、麻子の真面目で純粋な性格、良い意味で斜め上の返事をしてくるところにも惹かれて、初めて追いかけたい、絶対に失いたくない相手ができるんです。
印象的すぎるシーンの数々
風邪の香太郎が可愛すぎる件
まだ同棲前の話で、香太郎が風邪を引いて寝込んでしまって麻子が看病しにくるんですけど、鼻が詰まってるから匂いをかげないんです。
そしたら香太郎、「本当に麻子がどう思ってるのかがわからない」「匂いがかげない俺に存在価値ない」って落ち込むのwww
普段自信満々の香太郎の脆い部分が見えて、でも「嗅覚」が彼のアイデンティティの核だったんだなって分かるし、麻子への愛が深いからこその不安なんですよね。
看病エピソードの構成が天才的
これ、その後逆パターンもあるんです。同棲してから麻子が熱を出した時に、麻子は香太郎に「パウチのおかゆを買って来て」って頼むんですけど、香太郎は「これって俺に手間をかけさせないためだよな…自分の時は麻子さんがおいしいおじやを作ってくれたのに」って思って、自作しようとして大失敗w
看病エピソードだけでこんなつながり持たせるとは、やるな〜って思いました。
お互いの愛情表現の違いと、香太郎の「ちゃんと愛情を返したい」気持ちが見える構成が本当に巧妙です。
桂太の企みが完全に裏目に出る話
若干シスコンな麻子の弟・桂太が、自分の働くイタリアンのお店に来た時に、反応を見るためにイタリア語で書かれたメニューを香太郎に渡すんです。
桂太の計算:「香太郎困る→姉ちゃんの彼氏この程度か」
現実:香太郎「ハーブの勉強でイタリア語をちょっと学んでるんで、単語なら分かります」
桂太「😨」
wwwwwもう最高すぎるwwwww
香太郎の職業への真摯さが、まさかこんな形で発揮されるとは。
最高に泣けるシーン
麻子が過去いじめられてた相手に遭遇してしまい、過去を思い出して昔のように塞ぎ込んでしまった時の話。
香太郎はじっと麻子のことを待ってくれるんですけど、麻子は「人からしたらなんでそんなことでって思われそうなことだから、本当になんでもない」って誤魔化そうとするんです。
そしたら香太郎が「いまだに俺は、そんななんでもない話しすらできない相手なの?」って…
麻子がすべてを打ち明けて号泣するシーンは、もう涙腺崩壊でした😭
この作品の何がそんなに特別なのか
正直、匂いフェチの漫画って少なくとも私は読んだことなくて、そして単なるフェチじゃなくてせっけんのプランナーっていう職業に生かせる特技だったっていうのもすごく良かったんです。
ただの「変わった趣味の人」じゃなくて、ちゃんと専門性があって、ハーブの研究のためにイタリア語まで学んでるような真面目な職業人なんですよね。
そして何より、お互いがお互いを通してものすごく成長していくところが素晴らしい。
単なる恋愛漫画を超えた、人間成長ドラマとして完璧すぎる構成なんです。
完結済みだから安心して推せる
『あせとせっけん』は既に完結してるので、「途中で打ち切られたらどうしよう」とか「最終回が微妙だったら…」なんて心配は一切ありません。
最初から最後まで、一切ブレることなく麻子と香太郎の成長と愛を描き切った、完璧な作品です。
まとめ:何度読んでも新しい発見がある名作
ドラマ化でも話題になった『あせとせっけん』ですが、やっぱり原作漫画の繊細な心理描写と、丁寧に積み重ねられた二人の関係性の変化は、漫画でこそ味わえる魅力だと思います。
「匂いフェチ漫画」という表面的な印象で敬遠してた人がいたら、ぜひ一度読んでみてください。
これは間違いなく、恋愛漫画の傑作です。
読み返すたびに新しい発見があって、きっとあなたも麻子と香太郎の成長に親目線になっちゃうはずです😊
ファン必見!特装版の魅力
ちなみに『あせとせっけん』は一部特装版が発売されていて、これがまた素晴らしいんです!
特装版にはナイスサブキャラの大蔵経理部長など、サブキャラたちの私生活が覗ける特典が付いてるんですよ〜😂 本編では見られない、あの大蔵部長の日常が見られるなんて、ファンとしては買わない理由がないですよね!
メインカップルだけじゃなく、脇を固めるキャラクターたちも魅力的だからこそ、こういう特典が嬉しい作品です。
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